みちのくの旅  深浦町

BGM 吉田兄弟 津軽よされ節

2011.8.25

この24日十二湖での中日はあいにくの雨
小生一人で各駅停車の旅に出ることにしました。
五能線十二湖の駅です。
これに乗って五所川原方面に戻って
深浦駅までの短時間の旅です。
十二湖駅を出てすぐにガンガラ穴という名のついた岩があります。
侵食で岩に穴が空いたのでしょう。
穴が良く見えませんね。
社内はごらんの通りです。
観光客は快速リゾートしらかみに乗りますから各駅は地元の方が多いのでしょうに。
ウェスパ椿山を過ぎると海に向かって段々畑がところどころで見かけられます。
平地の少ないこの地域では貴重な耕作地ですね。
不老不死温泉方面です。
間もなく深浦です。

深浦町は青森県西津軽郡に位置する日本海に面した町で、北前船の風待ち湊として栄えました。

大阪や京都などからの文化導入の表玄関として発展し、神社仏閣や信仰の対象として大切にされてきた数多くの巨木など、現在も多くの文化財が散在しています。

駅舎は最近建替えたようです。
深浦町 歴史民族資料館・美術館

縄文文化を受け継ぎ湊町として栄えた郷土の文化や歴史が保存されています
今は港の入り口に堤防ができていますが、
江戸時代にはこれがなくても、深く入り込んだ深浦の湊は風待ち港としては天然の良港だったのでしょう。
今は漁港となっているようです。
深浦港を望む猿神鼻洞門
この洞門まではかつて海岸線だったそうです。
海岸通から急な坂道を登り津軽藩の奉行所跡まで行くことにしました。
藩政期風待ち湊として北前船の出入りで賑わった頃、奉行所がこの地に置かれ、藩主巡幸の折の旅館(仮屋)にも使われました。
御仮屋跡からは湊が一望できます。
ふかうら文学館
秋田屋旅館を文学館として開館

太宰治の小説「津軽」にも登場した秋田屋旅館を改装して文学館としてオープンしています。
太宰宿泊の間を当時のままに再現したほか、太宰治の間や大町桂月の間、成田千空の間にはそれぞれ独特の作品を展示しています。

真言宗醍醐派 円覚寺

坂上田村麻呂が陣中で使ったかけ仏と、聖徳太子の作と云われる十一面観音が安置されたのが起源と伝えられる。

このお寺には、国の重要文化財に指定されている「薬師堂内厨子」や日本最古といわれる「北国船の船絵馬」等が奉納されています。
仁王門 金剛力士像
円覚寺本堂
深浦沖合いで時化に遭った時に、自らのチョンマゲを切り落とし一心に観音様に救いを求めたところ、境内地に立つ龍燈の大杉の梢より一条の光が放たれ、船を陸地に導いたと伝えられます。九死に一生を得た船乗りが、その切り落としていたチョンマゲをお礼として奉納しました。これらは国の重要有形民俗文化財として円覚寺寺宝館内に公開展示されています。
町指定天然記念物

円覚寺の竜灯杉
薬師堂
国重要文化財「薬師堂内厨子」が寺宝館に展示されています。
風待ち館(総合観光案内所)

近世の日本海で隆盛した北前船。その北前船の歴史を多方面からとらえ、様々な角度から紹介しています。
北前船の船尾を再現
深浦駅方面に戻ってきました。
人っ子一人歩いていませんでした。
定食 食べ物屋 「セーリング」

昼飯を食べようと探すもほとんどなく困っていると、なんとなくよさそうなお店を駅近で見つけました。
まず、目に付いたのは地元の酒の
利き酒セット
マスターが注いだ一升瓶を並べてくれました。
真ん中 弘前の華一風(はないっぷう)
が美味しかった!ので別に1合を追加注文。
海彦山彦定食を頼みました。
ふかうらの海の幸や山や畑でとれた食材で
いっぱいが売りのお勧めです。

したがって日によりメニューは変わり料金も違うのです。
ボリュームある昼定食です。
完食でした。
別に観光客の方1人とこの方の案内2人の3人連れがお客さんで現れました。

許可を得てパチリ。
深浦駅前は大岩海岸です。
大岩です。
この時間になると雨もすっかり止んできました観光客もちらほら見かけるようになりました。
再び各駅停車で十二湖へ向かいます。